公益財団法人 小佐野記念財団

第22回最優秀作品(小学校の部)

第22回国際交流・国際理解のための小中学生による作文コンクール最優秀作品(小学生の部)

「柔道と国際交流」

甲州市立井尻小学校 六年 樋口 あきほ

 私は、柔道のスポーツ少年団に入っています。今年の夏休みに、ドイツ人が山梨市に来ることになりました。そしてなんと、私達と柔道をすることになったのです。私は、「夢みたいだ」と思いました。山梨市にドイツ人が来るのは、二十三年ぶりだそうです。

練習の日、胸が「ドキドキ」してきました。いよいよ、初めてドイツ人と話したり、柔道を一緒にすることになりました。ドイツ人は、日本語が話せないから、体で表現して、今、自分は、何をやりたいかなど、色々なことをジェスチャーしてくれました。だから私でもだいたいのことが分かりました。私の相手は、マルクスと言うお兄さんで、としは、十七才。お父さんより大きくて、びっくりしました。おどろいたのは、マルクスと、打ち込みをやって数を数える時に、「ワン・ツー・スリー」の事を「いち・にい・さん・」と言って、私でも数が分かるように、数えてくれたので、感動しました。最初は、まだ柔道を体験した事のない人達だと思っていましたが、ドイツで一日五~六時間練習をやっている人達でした。体が大きいのに、ハンドスプリングも見事にクリアしました。組み方は、日本とドイツでは、全然ちがうなと思いました。日本で始まった柔道が、世界の人達に広まっている事を実感しました。私の友達のお兄ちゃんが、マルクスに、おいしい物を食べた時に、「マ・イ・ウ」と言う事を教えたら、それを覚えて私達に聞かせてくれました。マルクスは、とてもユーモアがあって楽しい人でした。そしてカッコよかったです。

別れの時、私達は、おりがみでつると飛行機を折ってわたしました。ドイツの人達は、とても喜んでくれて、あくしゅをしてくれました。これでもうお別れかと思ってさみしくなりました。

国際交流は、日本だけではなく、世界中のみんなと仲よくなれる、チャンスと思いました。初めは、外国人と聞いてこわかったけど実際に合って、柔道を一緒にやってとてもやさしい人達だと分かりました。言葉がちがっても、ジェスチャーだけで気持ちが通じることができました。大切なことが色々学ぶことが出きてとてもよい思い出になりました。私もいつか柔道のオリンピック選手になって、ドイツへ行きたいと思いました。

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