第20回最優秀作品(小学校の部)
第20回国際交流・国際理解のための
小中学生による作文コンクール最優秀作品(小学校の部)
「今、国際交流に必要なこと」
笛吹市立御坂東小学校 五年 渡辺祐希
国際化が進む今、国際交流に何が必要なのか考えてみました。少し前に読んだ新聞記事に「国際化の時代だからこそ、自分の国の文化への理解が大切である。」と書かれていました。自分の国の文化を知ることは国際交流の土台になるというのです。
日本に来る外国人は、どこの国からであっても、自分の国にほこりを持っていて、人に自分の国の文化について説明できる知識が豊かだといいます。ホームステイに来る人達も皆、日本の様々な事柄について質問し、そこに自分の国のことを必ずといっていいほど付け加えて説明してくれると聞きました。まさに、日本に来て、日本文化に触れることによって、頭の中で自然と比かくしているのだと思いました。
日本人が日本にいながら、あるいは、語学研修等で海外へ行き、外国語を学ぶということは、日本語を知るということにつながり、外国の文化を体験することは、日本の文化をより知ることになるのだと思いました。
私も英会話教室に通い始めて三年になります。英語に慣れ、親しむことが目的で始めたのですが、今はかん単な文章は読むことができ、日本語に直すことができるようになりました。でも時々、英語絵本を読んでいて、うまく日本語にならない時があります。的確な日本語に直すことができないのです。まだまだ知らない日本語表現がたくさんあることに気付かされます。しっかりとした日本語力をまず身に付けなければいけないと思いました。
異文化を通して日本をますますよく知るということは多いといいます。私は、いつか日本と同じ島国のイギリスにホームステイしたいと思っています。イギリスについて少し調べてみたら、日本と共通点がいくつかあることに気付きました。例えば王室と皇室が存在すること。アフターヌーンティと茶道、どちらもマナーとしきたりを大切にしていること。ガーデニングとぼんさいに四季の移り変わりを感じること。講堂の基本精神である騎士道と武士道があること。などなど・・・。私には、まだまだそれを比かくして、日本文化について説明できる知識もありません。これからは世界がますます近いものになるでしょう。その時に大事なのが外国語を話す力と、外国の人と仲良しになる能力だと思います。もちろん英語の学習は大切だと思いますが、それよりもっと大事なのは、文化を知ることだと思います。世界の歴史を知り、どのように世界が動いてきたか、さまざまな民族がどのように生活してきたかを理解することも大事だと思います。そのような知識を持ってこそ、別の価値観を持っている人と対等に交流して、友達になれることでしょう。多くの人がそのようにしてゆけば、世界はもっと平和になり、国際交流がもっと盛んになるでしょう。